再生可能エネルギーを直接活用できる水素製造装置を展開し、顧客の脱炭素化を後押ししています。エノアの水素製造装置の特徴や導入事例について解説します。

エノアのカスタマイズ対応水素製造装置は、市場で一般的なAC(交流)入力ではなくDC(直流)入力でも駆動できる設計になっています。
太陽光や風力など直流を出力する発電設備から変換装置を介さずに電力を取り込めるため、系統連系せずに構築するオフグリッド水素製造システムでも変換ロスを抑え、装置全体のエネルギー効率を高めることができます。
エノアはドイツのEnapter社のAEM水電解モジュールも取り扱っており、19インチラックに収まるスタックを組み合わせることで、水素発生量を段階的に拡張できるプラットフォームを提供します。
水電解(AEM型/陰イオン交換膜型)は高価な白金系触媒を使わず低濃度電解液で動作するため、従来水電解(PEM型/固体高分子膜型)に比べて装置コストと維持管理費を抑えられるのが強みです。独自開発の統合制御ソフト「Hydro Manager」を用いることで、モジュール数が増えても一台の装置としてシームレスに監視・制御ができます。

| 発生方式 | 水電解 |
|---|---|
| 水素純度(%) | 99.99%以上 |
| 水素発生量(Nm³) | ~30Nm³/h |
| 設置場所 | 公式HPに記載なし |
| 供給形態 | 公式HPに記載なし |
| 運転圧力 | 1MPa.G未満 |
| 自動運転 | 公式HPに記載なし |
エノアのカスタマイズ対応水素製造装置は、現場の法令対応や維持管理の負担を最小化するだけでなく、再生可能エネルギーを最大限に活用するための経営戦略的なインフラとして機能します。
① 法律・メンテ面:高圧ガス保安法適用外と廃液処理ゼロの実現(現場メリット)
本機は運転圧力が「1.0MPa.G未満」に設計されているため、日本の高圧ガス保安法の適用外となります。専任の保安管理者の配置や都道府県への複雑な申請手続きが免除され、導入コストと行政対応の工数を劇的に削減できます。
また、純水を直接電気分解するPEM(固体高分子)方式を採用しているため、従来のアルカリ方式で必須だった強アルカリ液の補充や、高額な廃液処理委託が一切不要です。 稼働に必要なのは電気と純水のみというクリーンな運用により、現場担当者の業務負荷を最小限に抑えられます。
② 運用・戦略面:再エネ予測連携と高度なエネルギーマネジメント(経営メリット)
将来の脱炭素経営(GX)を見据えた際、エノアのシステムは単なる「水素製造」を超えた価値を提供します。日射量などの気象データから太陽光発電量を予測し、そのデータに基づいて装置を適切に運転させるインテリジェントな機能を備えています。 これにより、天候に左右される不安定な再エネ電力を余すことなく水素として貯蔵し、投資回収(ROI)の最大化を目指せます。
さらに、モジュラー設計(2Nm³/h~)の採用により、需要増に合わせた段階的な並列拡張が容易なほか、水素貯蔵量に応じて燃料電池の発電量を自動コントロールする高度な制御連携も可能。装置1台から始め、将来的に拠点全体のマイクログリッド構築へとスケールアップできる投資柔軟性が強みです。
電源の不安定な離島や山間部における再エネ由来グリーン水素製造、工場の鍛造・熱処理ラインで用いられる還元雰囲気ガスのオンサイト供給、大学・企業の燃料電池/材料研究向け高純度水素源など、分散型から産業プラントまで、用途は多岐にわたります。
コンパクト性と設置自由度の高さを武器に、屋内コンテナからパビリオン間パイプライン連携まで幅広い水素サプライチェーンの核を担うことが可能です。
長崎県壱岐市では、漁業の衰退や気候変動の影響を受け、持続可能な地域産業への転換が求められていました。市は再生可能エネルギーの未活用分に着目し、エノア社の水素蓄電システム「RE水素システム」を導入。太陽光による余剰電力から水素を生成・蓄電・活用し、その電力・熱・酸素をフグの陸上養殖に活用することで、再エネと水産業の融合を実現しました。
株式会社エノアは、2025年の大阪・関西万博に向け、清水建設株式会社が開発した建物付帯型水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC Lite」プロジェクトに参画しました。豊田通商と連携してEnapter製の水電解水素製造装置を導入し、再生可能エネルギーを用いた水素の「製造」機能を担当。
再エネ由来の電力を余剰なく利用して水素を地産地消したい製造業、実証用マイクログリッドを構築する建設・開発会社、将来的なステーション拡張を視野に小規模から始めたいエネルギー事業者、燃料電池評価や水素材料研究を行う大学・研究機関に適しています。
こうした要件に応える装置を選ぶには、水素の活用目的に合った方式・性能の見極めが重要です。当サイトでは、用途別におすすめの水素発生装置を紹介しているので、装置選びの参考にご活用ください。
愛知県豊田市で創業し、水素・燃料電池評価装置から事業をスタートしました。現在は再エネ水素蓄電システム、AEM/PEM/AWE水電解装置、真空断熱ホースなどを手がけています。2023年にはAEM水素製造装置メーカーEnapter社とパートナーシップを締結し、国内外での導入を拡大しています。
| 本社所在地 | 愛知県豊田市花本町井前150-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0565-41-6939 |
| 公式URL | https://www.enoah.co.jp/ |
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