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三國機械工業

目次

1950年創業の総合エンジニアリング商社で、近年は再生可能エネルギーや脱炭素関連機器の提案に注力しています。ここでは、三國機械工業の水素製造装置の特徴や導入事例について解説します。

三國機械工業のキャプチャ画像
画像引用元:三國機械工業公式HP(https://mikunikikai.co.jp/)

三國機械工業が取り扱う
水素製造装置の特徴

ランニングコストを削減する
AEM式の水素製造装置

三國機械工業のAEM式水電解水素製造装置は、99.999%という高純度の水素を3.5MPaGで連続生成が可能です。アルカリ水電解と同じ電極反応を採りながら、濃アルカリ液を使わないため腐食リスクが小さく、保守の手間も抑えられます。

セル構造はMEA方式で高速応答に優れ、再エネ電力の変動に即応して効率的に運転可能です。触媒やガス拡散層に希少な貴金属を用いない弱アルカリ環境のため、初期導入コストもランニングコストも低減できます。

モジュールを積み重ねるだけで
拡張できる柔軟設計

AEMスタックは0.5Nm³/h単位で独立しており、必要量に合わせて追加するだけでkW級からMW級まで水素発生能力を段階的に拡張できます。

仮に一部のスタックが停止しても他のスタックが稼働を続けるため、装置全体を止めずにメンテナンスが可能。コンテナ筐体での提供も選択でき、発電所や建設現場などスペースや稼働率の制約が大きい場所でも、レイアウト変更や移設がしやすい点がメリットです。

三國機械工業が取り扱う
水素製造装置

AEM式水電解水素製造装置
(Enapter)

三國機械工業の製品画像
画像引用元:三國機械工業公式HP(https://mikunikikai.co.jp/solution/enapter/)
発生方式水電解(AEM型/陰イオン交換膜型)
水素純度(%)99.999%
水素発生量(Nm³)0.5Nm³/h(※スタック1つあたり)
設置場所公式HPに記載なし
供給形態オンサイト型
運転圧力公式HPに記載なし
自動運転公式HPに記載なし

スペックから読み解く現場導入と事業拡張のメリット

三國機械工業が取り扱うEnapter社のAEM(陰イオン交換膜)式水素発生装置は、従来の方式(アルカリ・PEM)の課題を解決する「第三の選択肢」として、現場の運用性と経営の投資効率を同時に高めます。

① 法律・管理面:腐食性薬液ゼロとシステムの簡素化(現場メリット)
従来のアルカリ方式と同じ電極反応を用いながら、腐食性の高い「濃アルカリ液」を一切使用しない設計です。危険な薬品の管理やカソード側の電解液循環システムが不要なため、周辺装置が極めてシンプルになり、現場の保守工数と「廃液処理コスト」を劇的に削減できます。高純度水素を安全かつ手軽に扱えるため、研究開発から工場導入までスムーズな移行が可能です。

② リスク・投資面:モジュール積層による「止まらないライン」の構築(経営メリット)
本機は小型モジュールを積み重ねていく設計のため、万が一1つのスタックが故障しても、装置全体を止める必要がありません。該当箇所のみを部分的に修理・交換するだけで稼働を継続できる「圧倒的な冗長性」を誇り、製造ラインの停止という経営上の大損害(機会損失)を防ぎます。1台(kW級)から始め、需要に合わせてブロックを追加する感覚でMW級まで拡張できるため、初期投資(CAPEX)を最小化しつつ事業の成長に合わせた柔軟なスケールアップが可能です。

経営層向け:自社に合うか見極める「3つの選定チェックリスト」

大規模な水素プロジェクトにおいて、AEM方式(本機)が自社の戦略に合致するかを判断するための3つのポイントです。

  • 主電源は「再生可能エネルギー」か?
    太陽光や風力など、負荷変動が激しい電力を主電源とする場合、変動に即応できず効率が落ちる旧来のアルカリ方式ではなく、応答速度に優れた本機(AEM方式)が最適です。
  • 将来的な「段階的スケールアップ」を想定しているか?
    「まずは小規模で実証し、数年後にMW級へ拡張したい」という計画の場合、スタックを後から増設でき、かつ故障リスクを分散(冗長化)できる本機のモジュール構造が最大の武器になります。
  • 「薬液管理の人員」と「設置スペース」に制約はないか?
    強アルカリ液の管理体制を敷く人員余裕がない、あるいは限られたスペースにコンテナごと設置したい場合、システムが簡素化され、カソード側の循環系が不要な本機が有力な候補となります。

AEM式水電解水素製造装置
(Enapter)の主な用途

モジュラー構造を活かし、実証試験やゼネコンの建設現場、プラントメーカーの設備更新、バイオマス・地熱・太陽光発電所での余剰電力処理、水素ステーション向けオンサイト製造、産業廃棄物処理業者の脱炭素ソリューションなど、多岐にわたる現場で利用されています。

小型モジュールを組み合わせれば現地組立不要のコンテナ型システムとして短期導入でき、グリーン水素の地産地消やマイクログリッドのバックアップ電源としても活用可能です。

三國機械工業が取り扱う
水素製造装置の事例

送電網いらずの地産地消水素で、
エネルギーの地元完結

三國機械工業が手掛けた地熱発電を活用したグリーン水素製造システムです。

再生可能エネルギーである地熱を使って水素を製造することで、電力と水素の両方の需要変動に柔軟に対応できるハイブリッド型エネルギー供給モデルを実現しています。

送電線の敷設が困難な地域でも、地熱電力を現地で水素化し、需要地へ運搬または地元でのエネルギー利用に活用する柔軟性も備えています。将来の分散型エネルギー社会に向けた、先駆的な活用事例です。

電気も水素も自給自足、
クリーンエネルギーの
新たなスタンダード

地熱発電と水素製造・出荷を組み合わせた革新的なエネルギー活用モデルです。地熱発電設備では、地下から得た蒸気・熱水を用いてバイナリー発電機により電力を生み出し、その電力を使って水電解を行い水素を製造します。

製造された水素は、圧縮機で約20MPaに昇圧され、ボンベへと充填。脱炭素社会を見据えたエネルギーの地産地消モデルとして、今後の活用が期待されています。

三國機械工業の水素製造装置が
おすすめな企業は?

三國機械工業で販売しているEnapter社(ドイツ)の「AEM式水電解水素製造装置」は、高圧・高純度の水素を少量から段階的に拡張したい企業や、新たにグリーン水素事業を検討中で投資リスクを抑えたい企業に適しています。

水素ステーション運営事業者、再エネ由来の余剰電力対策を課題とする発電事業者、燃料電池フォークリフトや無停電電源向けにオンサイト供給を行いたい物流・製造業、研究所・大学など実証スケールで俊敏に条件を変えたい組織にもマッチします。

こうした要件に応える装置を選ぶには、水素の活用目的に合った方式・性能の見極めが重要です。当サイトでは、用途別におすすめの水素発生装置を紹介しているので、装置選びの参考にご活用ください。

三國機械工業の基礎情報

コンプレッサ販売商社として創業し、油圧・プラント分野を経て現在は水素関連を含む再エネ技術を重点市場に位置付けています。設計から据付・アフターサービスまで一貫対応するエンジニアリング体制を整備。

2024年6月にはEnapter社と国内販売契約を締結し、AEM水電解装置の大量導入に向けサービス網と技術サポートを強化しています。

本社所在地東京都墨田区両国3-19-11
電話番号03-5624-6392
公式URLhttps://mikunikikai.co.jp/