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オリオン機械

目次

オリオン機械は、水電解の水素製造装置・Hy-INES(ハイネス)シリーズを提供している企業です。本ページでは、オリオン機械が提供している水素製造装置の特徴・スペックについて解説しているほか、水素供給システムの開発事例も掲載しています。

オリオン機械のキャプチャ画像
画像引用元:オリオン機械公式HP(https://www.orionkikai.co.jp/)

オリオン機械の
水素製造装置の特徴

運転の安定性を長期的に
維持できるサポート体制

全国規模のメンテナンス・サービスネットワークを活かし、計画的な保守点検から、現場への技術者派遣、遠隔監視対応まで、運転の安定性を長期的に維持できるサポート体制を構築しているのが特徴です。

分析装置を長時間使用する現場や、生産ラインが止められない製造工場でも、万一のトラブル時に迅速なサポートが受けられます。機器の停止時間(ダウンタイム)を短縮し、水素供給による現場作業への影響や運用上のリスクを最小限に抑制できます。

用途や業種ごとの要望に
応じてカスタマイズ

設置スペースや運用形態、接続機器の種類など、各企業の現場要件に応じたカスタマイズ・システム連携に対応しています。例えば「省スペース型設置」「自動運転シーケンスへの組み込み」「既存の工場システムとの接続」など、用途や業種ごとに異なる要望を実現できるのが特徴です。拡張性・柔軟性が高いため、将来的な設備増強や用途変更にも効率的に対応できます。

編集部のおすすめポイント

全国拠点の「保守力」と「届出不要」の手軽さが魅力

オリオン機械の最大の強みは、トップページの選び方でも触れた「国内メンテナンス体制」の充実度です。チラーや空圧機器で国内トップシェアを誇る同社は、全国各地にサービス拠点を展開しており、万が一のトラブル時にも迅速なサポートが期待できます。

また、主力製品の「Hy-INESシリーズ」は、常用圧力が0.69MPa(1MPa未満)に設計されているため、高圧ガス保安法の届出や資格者が不要です。

「分析ラボでボンベ交換の手間をなくしたい」「初めて水素発生装置を導入する」という企業にとって導入ハードルが低く、運用後の安心感が高いメーカーの一つと言えます。

オリオン機械の水素製造装置

Hy-INES PGH05A
(スタンダードモデル)

Hy-INESの画像
画像引用元:オリオン機械公式HP(https://www.orionkikai.co.jp/product/hydrogen/pgh/)
発生方式水電解(PEM型/固体高分子膜型)
水素純度(%)99.999%
水素発生量(Nm³)公式HPに記載なし
設置場所屋内
供給形態公式HPに記載なし
運転圧力0.69MPa以上
自動運転
※純度は酸素換算値であり目安値です。 参照元:オリオン機械公式HP(https://www.orionkikai.co.jp/product/hydrogen/pgh/)

スペックから読み解く現場導入と事業拡張のメリット

オリオン機械のHy-INESシリーズは、導入時のハードルを下げるだけでなく、将来の「スマートラボ化」や「全社的な脱炭素」を見据えた経営的な基盤を提供します。

① 法律・品質面:0.69MPa設計と極低露点によるコスト削減(現場メリット)
運転圧力が「0.69MPa」に制限されているため、高圧ガス保安法の適用外となります。複雑な申請や有資格者の配置、屋外の堅牢な専用保管庫が不要になるため、長距離の配管工事にかかる初期導入コストを大幅に抑えられます。
さらに「独自の吸着式ドライヤー構造と気液分離器」を搭載し、露点-50℃以下の極めて乾燥した高純度水素を安定供給も可能です。これにより、接続先のガスクロマトグラフ(GC)内部の結露・腐食を防ぎ、何千万円もする分析機器自体の修理費やメンテナンス頻度を減らすという波及的なコスト削減をもたらします。

② 運用・拡張面:IoTによる遠隔監視と再エネ連携(経営メリット)
事業が成長し、複数フロアや別拠点での無人分析ラインが稼働し始めた際、安全管理のガバナンスが経営課題となります。本機は「オリオンIoTシステム」に対応しており、通信インターフェース(LAN等)を通じて稼働データの蓄積や遠隔からの接点監視、異常時のメール発報など、高度な自動化・監視ネットワークを構築できます。
規模が拡大しても現場の管理人員を増やすことなく「スマートラボ化」を実現できるほか、同社が推進する「太陽光発電の余剰電力を活用したCO2フリー電力供給(2026年実証予定)」など、全社的な脱炭素(ESG)やBCP対策のインフラとしても高い拡張性を誇ります。

Hy-INES PGH05A
(スタンダードモデル)の主な用途

ガスクロマトグラフ(GC)のFID(炎イオン化検出器)や、ICP発光分光分析・ICP質量分析装置(ICP-MS)の衝突ガスなど、分析機器の水素供給用途で活用されています。

工場・研究所・大学など、日常的な水素利用が必要な現場で、ガスボンベの運用負担を大幅に削減しながら、安定供給や高純度維持を実現しているのが特徴です。必要なタイミングで必要な分だけ、水素を自社生産できるので、供給ロスや調達リードタイムの削減にもつながります。

オリオン機械の
水素製造装置の事例

太陽光発電の余剰電力を活用する
水素供給システムを開発

長野県は「2050ゼロカーボン」の目標に向けて水素利活用を推進しており、検討プロジェクトチームの会議では、オリオン機械の取組みが先進事例の一つとして紹介されています。

オリオン機械は須坂市の工業団地に新工場を建設し、国の補助事業を活用しながら、太陽光発電の余剰電力を利用した水素供給システムを開発しました。このシステムは、BCP(事業継続計画)対策や工場の脱炭素化など地域課題の解決に貢献するモデルとして、長野県のプロジェクトの中でも注目を集めています。

オリオン機械の水素製造装置が
おすすめな企業は?

オリオン機械のHy-INESシリーズは、再生可能エネルギー(太陽光発電など)の余剰電力を活用し、水素を工場内で安定供給できるシステムとして設計されています。災害や停電時にも、非常用電源や重要設備へのバックアップガス供給が可能です。

ガスボンベの外部調達に依存せず、品質変動リスクや物流リスクを大幅に低減できるため、品質管理体制が厳格かつBCP対策を求められる製造現場に適しています。

こうした要件に応える装置を選ぶには、水素の活用目的に合った方式・性能の見極めが重要です。当サイトでは、用途別におすすめの水素発生装置を紹介しているので、装置選びの参考にご活用ください。

オリオン機械の基礎情報

1946年創業の長野県発・老舗産業機械メーカーです。創業以来、空気圧縮機・チラー・真空ポンプといった産業インフラを支える製品群を軸に、日本のものづくり現場を技術力で支えてきました。現在は国内外に製造・販売拠点を展開し、幅広い産業分野のニーズに対応しています。

長年培ってきた流体制御やガス機器の開発技術と、全国規模のサービスネットワークを融合して、国内外の製造現場や研究機関に水素製造装置を展開しています。

本社所在地長野県須坂市大字幸高246
電話番号026-245-1230
公式URLhttps://www.orionkikai.co.jp/