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カナデビア

目次

カナデビア(旧・日立造船)は、長年にわたり重工業系プラントや環境インフラ事業に取り組んできた企業です。現在は、PEM水電解技術を軸に、水素社会の実現に向けたインフラ整備と装置開発に注力しています。

本ページでは、カナデビアの水素製造装置の特徴や導入事例について解説します。

カナデビアのキャプチャ画像
画像引用元:カナデビア公式HP(https://www.kanadevia.com/)

カナデビアの水素製造装置の特徴

自社開発した電解槽とPEM式により、
電力コストと保守負担を抑える

カナデビアが提供するHYDROSPRING®は、自社開発の高効率な電解槽と追従性に優れたPEM式を採用。負荷変動に対応し、効率的な水素製造を実現します。

さらに、建屋の新設を必要としないコンテナ型モジュール構成により、現場へのスムーズな導入が可能。薬液を使用しないため廃液処理や液管理も不要で、保守・点検の手間を抑制します。

こうした特徴により、電力効率・拡張性・保守性のバランスが求められる大規模な水素需要にも柔軟に対応でき、大型用途での優位性を発揮します。

大型電解槽と遠隔制御で、
需要変動にも柔軟に対応

HYDROSPRING®は、10Nm³/hから数千Nm³/h規模までの水素供給に対応できる構造設計です。複数台の連携運転や、制御・電源・配管系のシステム構成に柔軟性を持たせることで、事業フェーズやエネルギー需要の変化にも対応可能。

また、遠隔監視・制御機能により、稼働状況の把握と異常の早期発見が可能となり、計画的なメンテナンスによる安定した運用を実現します。

カナデビアの水素製造装置

HYDROSPRING®

HYDROSPRING®の画像
画像引用元:カナデビア公式HP
(https://www.kanadevia.com/business/field/electrolytic-hydrogen/hydrogen-generator.html)
発生方式水電解(PEM型/固体高分子膜型)
水素純度(%)〜99.999%
水素発生量(Nm³)10Nm³/h〜数千Nm³/h
必要に応じて拡張可能
設置場所屋外可能
供給形態オンサイト型
運転圧力0.8MPaG
自動運転

スペックから読み解く現場導入と事業拡張のメリット

重工業やプラントエンジニアリングで培われた技術を背景に持つカナデビア(旧:日立造船)の「HYDROSPRING®」は、現場へのスムーズな導入と、将来の事業フェーズに合わせた大規模展開の双方のニーズに応える設計となっています。

① 法律・工期・保守の負担を軽減する「コンテナ型PEM」(現場メリット)
運転圧力が「0.8MPaG」に設計されているため、1.0MPa以上で適用される高圧ガス保安法の厳しい規制を回避し、導入時の申請や資格者選任の負担を軽減できます。また、建屋の新設を必要としない「屋外設置対応のコンテナ型モジュール」を採用しているため、初期の建設コストや工期の短縮が図れます。水電解方式には純水のみを使用するPEM式を採用しており、アルカリ方式で課題となる薬液の補充や専門的な廃液処理が不要なため、運用現場の保守・点検にかかるランニングコストや労力を抑えられます。

② 変動電源への追従とMW級へのスケールアップ(経営メリット)
再生可能エネルギーを活用したグリーン水素製造において、PEM方式の特長である「高い応答速度」を活かし、天候による急激な発電量の変動に対しても俊敏に追従します。これにより余剰電力を効率よく水素へ変換し、再エネ設備の投資対効果(ROI)向上に寄与します。
また、10Nm³/hの小規模から数千Nm³/hのMW(メガワット)級まで、需要の増加に合わせてモジュールを並列増設できる柔軟な拡張性を備えています。2028年度には山梨県に年産1GW規模のPEM水電解スタック量産工場を稼働させる計画があり、部品の安定供給や装置コストの低減といった長期的なインフラ構築の面でも、事業継続の安心材料となります。

HYDROSPRING®の主な用途

段階的な拡張が可能な構造設計と、電力変動に追従しやすいPEM方式を採用していることから、再生可能エネルギーを活用した水素の製造・貯蔵・供給を自社で行う用途や、地域向けの熱・電力供給システムとしての活用が可能です。

導入時の規模や運用条件に応じて柔軟に構成できるため、エネルギー事業のフェーズに合わせた段階的な活用にも対応します。

カナデビアの水素製造装置の
取り組み・開発例

水電解スタックの
量産工場の建設

山梨県都留市に年産1GW規模のPEM水電解スタック量産工場を建設すると発表しました。2028年度の完成を目指しており、完成後は国内外のHYDROSPRING®システムやパートナー企業向けにスタックを供給する計画です。

量産効果によるコスト低減と短納期化により、カーボンニュートラル社会に向けた水素供給インフラの早期拡充を図ります。

カナデビアの水素製造装置が
おすすめな企業は?

カナデビアの水素製造装置は、再生可能エネルギーを活かして自社内で水素の製造・供給を行いたい小売電気事業者や再エネ発電事業者におすすめです。とくに、再エネ電力の余剰分を活用した需給調整市場への対応や、地域への熱・電力供給の手段としての活用に適しています。

さらに、自治体や地域エネルギー事業者による脱炭素を見据えたエネルギーシステム構築にも適しており、長期運用におけるコスト低減や、変動電源との連携に求められる技術を備えている点も、選ばれる理由のひとつです。

こうした要件に応える装置を選ぶには、水素の活用目的に合った方式・性能の見極めが重要です。当サイトでは、用途別におすすめの水素発生装置を紹介しているので、装置選びの参考にご活用ください。

カナデビアの基礎情報

1881年に大阪鉄工所として創業し、造船・プラント・環境インフラ分野で培った大型機器設計・製造技術をベースに、2024年10月に現社名へ商号を変更しました。近年は「脱炭素化・資源循環・安全で豊かな街づくり」を三本柱に掲げ、水素製造装置・メタネーション・海水淡水化などの環境技術に重点投資を継続しています。

本社所在地大阪府大阪市住之江区南港北1-7-89
電話番号06-6569-0001
公式URLhttps://www.kanadevia.com/